アラン

不幸になることは難しくない

難しいのは幸せになることである。

一度感情に支配されると

どれほど立派な理屈であっても役に立たなくなることが多い。むしろ、不安や怒りといった情動は、問題をさらに複雑にし、状況を悪化させてしまう。

動揺している時は

自分が今正しい判断ができなくなっていると知っておくこと。

悲観主義は感情からくるもの

楽観主義は意志からくるもの。

幸せの種を蒔こう

幸せな気持ちで行われたものは、人々を楽しませることができる

雨だと愚痴を言っても

天気は変わらない。しかし微笑んでいれば誰かの気持ちを変えられる。

持てる知識と力の全てを傾けて

目の前の現実に集中すべきである。 悲劇の真似事などをしている場合ではないのだ。

待つのではなく行動する

何かを作り出すのは行動である。そのことをよく理解しておかなければならない。

人から貰う幸せは

幻のようにいつの間にか消えてしまうが、自分で作る幸せはいつまでも残り続ける。

天の恵みを祈って待っていても

天の恵みは空から絶対に降ってこない。

進んで仕事をしている人が

温和なのは偶然ではない。 彼らは絶えず目的を達成しているから、満たされた明るい生活を送っている。

心からの希望は

あらゆることが幸せの源になる、そして物事の流れを変える力になる。

本気で手に入れたいと思わないと

愚痴をこぼすことになる。

意志の力は人が思っているより

ずっと幸せをもたらす大きな要因なのだ。

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アラン

エミール=オーギュスト・シャルティエ(通称アラン、1868年3月3日 – 1951年6月2日)は、フランス・ノルマンディー地方出身の哲学者、エッセイスト、ジャーナリスト、教育者です。エコール・ノルマル・シュペリウールで学び、哲学の教授資格(アグレガシオン)を取得後、各地の高校で教鞭を執りました。1903年から「アラン」の名で新聞や雑誌に日常や社会、教育、倫理についての短い随想「プロポ」を多数発表し、20世紀フランス思想界に大きな影響を与えました。

彼は合理主義的で個人主義的な立場から、思考の自由や市民の責任を重視し、第一次世界大戦では自ら志願兵として従軍しながらも平和主義を貫きました。代表作には『プロポ集』や『幸福論』『教育論』などがあり、レイモン・アロンやシモーヌ・ヴェイユなど多くの著名な弟子を育てました。